あぶない刑事 ’99

夜の横浜 繁華街から少し離れたお洒落な道路。
並んで歩く一組の男女のシルエット。
女「私、何だか酔ったみたい。」
男「お酒にかな?それとも僕に?」
女「サア、どっちかしら。」(笑って)
男「僕も何だか酔ったみたいだ。」
女「お酒かしら?それとも・・・」
男「もちろん、君にさ。」
男の顔が街灯の灯で浮かび上がる。鷹山敏樹である。
女「マア、(照れたように)」
その時、二人の歩く反対方向にサイレンを鳴らしたパトカーが数台すれ違う。
女「いやね、何か事件かしら?」
女、振り向きながら言いかけるが、鷹山はいなくなっている。
女「!?」
同じく夜の横浜の別な道路。
ここでも、二人の男女が歩いている。が、男の足取りは軽くステップを踏んでいるかのよ
うである。
男「今夜は君みたいな素敵な女性と出会えてとても幸せな気分だな。」
女「いつも、言ってるんでしょ、そんな台詞。」
男「君にだけさ。幸せすぎて身も心も軽やかになっているんだから。見てよ。」言いなが
ら、軽くステップを踏んで見せる。車のヘッドライトで男の顔が浮かぶ。大下勇次である
女「マア、(照れたように)」
その時、二人の歩く横をサイレンを鳴らしたパトカーが数台通り過ぎる。
女「いやね、何か事件かしら?」
女、振り向きながら言いかけるが、大下はいなくなっている。
女「!?」
道路。一台の暴走車が、数台のパトカーに追跡されている。
ちょっとした、カーチェイスになっているが、やがて暴走車は脇道に入り、パトカーを振
り切る。
しかしその前方に銃を構えた男が立ちふさがる。鷹山である。
暴走車、驚きスピンターンで反対方向に行こうとする。が、そこにも前方に銃を構えた男
が立ちふさがる。大下である。
暴走車、驚き更に横道に逃げるが、そこは行き止まりである。ターンして前方を見ると鷹
山と大下が銃を構えて立ちふさがっている。
鷹山「デートじゃなかったのか?」
大下「女の溜め息よりパトカーのサイレンがセクシーに聞こえる夜もあるさ。」
鷹山「お前のそれって、病気だな。」
大下「じゃあ、お前は何なんだ。」
鷹山「女を我慢して事件に走る。ハードボイルドの美学だよ。」
大下「なるほど。さすがは趣味で刑事やってるだけはあるな。」
暴走車、意を決して二人に突っ込んでくる。
二人ギリギリまで待って同時に発砲。
横転して大破する車。
駆けつけるパトカーのサイレン音が近づいてくる。
二人、満足気に銃を仕舞い、煙草に火を付ける。
タイトルかぶさる。「あぶない刑事 '99
」
横浜港警察署
相変わらず賑やかな朝の風景。
鷹山と大下が出勤してくる。
その二人に向かって「鷹山!大下!」
捜査課長の新藤が二人に怒鳴りかかる。
新藤は、定年退職し翌年他界した前捜査課長の後任として港署に赴任してきた。
近藤課長とは現場時代にコンビを組んでいたらしい。
新藤「お前達、夕べ只のスピード違反の車に向かって発砲したそうだな。」
二人「スピード違反!?」
大下「いや、だってタカが駆けつけたくらいだから凶悪犯だと思って。」
鷹山「あっ、ユージそういう事言うわけ!」
延々と新藤の説教は続く。
そこへ吉井が割り込んでくる。
吉井「課長。昨夜、鷹山と大下が大破させた車の中から大量の覚醒剤が見つかりました」
鷹山「覚醒剤!?」
スクラップ置場港署裏手。
解体されている昨夜の暴走車に捜査員が集まっている。
大下「運転手はどうなってんの?」
田中「それが運ばれた病院で手当てを受けた後、行方をくらませたそうだ。」
鷹山「なるほど。たかが、スピード違反でカーチェイスまでして逃げたわけだ。
港署捜査課
新藤課長の前に集まっている一同。
車の運転手は免許不携帯で身元は不明。20代後半の遊び人風の男。
車は盗難車。
判っているのはこれだけで、捜査は難航しそうな気配である。
デスクに戻って鷹山と大下が何やらヒソヒソ話し始めた。
鷹山「あれだけ大量の薬だ。きっと組織が絡んでるだろうな。」
大下「組織か・・・と言うと、言わずと知れた・・・」
鷹山「おそらくな。」
銀星会のビル
若い衆を蹴散らして入ってくる鷹山と大下。
立ちふさがる幹部達。
幹部「礼状はあるんですか!」
大下「礼状?」
鷹山「捜査できたんじゃないんだ。礼状なんていらんだろう。」
幹部「では一体何しに?」
二人「ご挨拶。」
強引に社長室に入っていく二人。
社長の席に座っているのは、二代目の海棠総太郎である。
海棠「これはこれは、お二人揃ってお出ましとは。」
鷹山「まさか、あんたが二代目を継ぐとははな。出世したもんだ。」
海棠「会社を潰すわけにはいかんでしょう。」
大下「一度潰したんだけどな、俺達。」
海棠「建物を潰しても、会社は潰れとらんのですよ。」
鷹山「今日は顔を見にきただけだ。大量の商品をうちの会社に寄附してくれた社長さんの
な。」
海棠「どういう意味かな。」
銀星会のビルから出てくる二人。
大下「どう?何か感じた。」
鷹山「・・・・」
大下「やっぱり、このヤマに銀星会が絡んでそう?」
鷹山「わからん。」
大下「・・・まさかさあ、見当違い?」
鷹山「・・・かも知れん。」
呆れる大下。
とある密室。
暗がりの中、数人の男が例の暴走車の運転手を囲んでいる。
男A「きさまのドジで大量の商品がパーになったんだ。」
男 「この責任は、必ず取りますから、勘弁して下さい!」
男B「責任?そんなものはいらんよ。せめて足がつかねえように、てめえが消えてくれる
ほうが、有り難いんだよ。」
男 「ま、まってくれ!」
銃声。
朝、喫茶店。
モーニングを食べている、鷹山と大下。
鷹山「例の病院から逃げた、運転してたチンピラさ、どうしてるかな。」
大下「大量の薬をパーにしたんだからな。組織の制裁を恐れて逃げ回ってるか、それとも
・・・」
鷹山「それとも?」
大下「俺が、組織の人間だったら直ぐに見つけ出して、コンクリート詰めだな。」
鷹山「コンクリート詰めか。だったら二度と浮かんでこないだろうな。」
そこへ町田 透が現れる。
町田は一年前に、県警の捜査課に転属になっており、本人は栄転のつもりだが、実は、鷹
山と大下が転属を断ったために、代わりに町田が推薦されたという経緯がある。しかし当
の町田は知らずにエリート気取りである。
町田「先輩、やっぱりここだったんですね。」
大下「おお、これは県警の若きエース町田君じゃないか。」
町田「いやぁ、照れるな。」
鷹山「県警のエリートが何の用だ。」
町田「鷹山先輩まで、そんなエリートだなんて(照れる)。」
二人、呆れて食事に戻る。
町田「実はですね。」
今までにない大量の覚醒剤が押収された為に、この事件は県警が引き継ぐことになり、つ
いては、詳しい捜査状況を個人的に教えて貰いたいというのが、町田の魂胆であった。
町田「ねえ、先輩達、何か掴んでるんでしょ。元後輩のよしみで教えてくださいよ。」
大下「いいよ。可愛い後輩の為だ。ちょっと耳貸せ。」
町田、耳を近づけて。
大下「いいか。その薬を運んでいた運転手は、組織の制裁にあって、第3埠頭辺りにコン
クリート詰めにされて沈んでいるようだ。」
町田「すごい情報だ!先輩達、一体何処でそのネタを。」
鷹山「トオル、蛇の道は蛇よ。」
大下「持つべきものは先輩だろ。」
町田「さすが!ここの勘定は払います。ご協力ありがとうございました。」
町田、意気揚々と店を出ていく。
大下「ああ、行っちゃった。」
鷹山「あんな情報持ってたら、あいつ間違いなく左遷だな。」
横浜港第3埠頭
海中を捜索している県警の捜査員。その中に自信満々の町田がいる。
一人のダイバーが水面から顔を出し、「発見しました!」
町田「やった!」
港署捜査課
電話を受けている新藤課長。
新藤「はい。−−はい。−−わかりました。直ぐに鷹山と大下を向かわせます。」
二人、電話のやり取りを聞いて振り向く。
新藤「鷹山、大下。第3埠頭で例の車を運転してた男と思われるコンクリート詰めの死体
が見つかったそうだ。死体の確認に行ってくれ。」
二人「うっそー!。」
県警の霊安室
死体を確認する鷹山と大下。
町田「どうです?」
大下「タカ・・・」
鷹山「ビンゴ。間違いないな。あの時、車を運転してた男だ。」
町田「やっぱり!さすがですね、先輩。」
大下「それでこいつの身元は?」
町田「指紋からも前はとれず、身元を確認するものは何もありませんした。」
鷹山「ま、当然だろうな。足がつきそうな前科者を使って大事な商品を運ばせたりはしな
いだろうし。」
大下「トオル、他に手掛かりになりそうな物はないのかよ。」
町田「ないのかよって、これは先輩達が掴んできたネタでしょ。」
大下「そ、そりゃ、そうだけど。」
死体の隅々まで観察するが手掛かりになりそうなものは何も見当たらない。
大下「タカ、こいつを治療した医者なら何か気が付いたことあるんじゃないか。」
警察病院
昨夜、男を治療した医師(若くてキザっぽい風貌)に鷹山・大下が聞き込みをしている。
鷹山「どんな些細なことでもいいんです。何か気にかかった点はありませんでしたか。」
医師「そういえば、腕時計。」
大下「時計?」
医師「彼のはめていた腕時計、あれはロレックスの凄いプレミアのついている珍しいタイ
プだったな。」
大下「そんな事じゃなくて、身体的特徴とか。」
鷹山、大下を遮って、
鷹山「その時計についてもっと詳しく教えて貰えませんか。」
有名ブランド輸入雑貨店
鷹山・大下、例の腕時計の載っている雑誌を店員に見せて話をしている。
応対している店員は、若い女性(遠山令子・26歳)
鷹山「ここに載っているロレックスの時計、お宅で扱ったことありますか。」
令子「これでしたら、以前社長が買いつけて一点だけうちに置いてありました。」
大下「この時計って、入手がとても困難だって聞いたんだけど。どの程度でまわってるの
かな。」
令子「横浜じゃ、多分その一点だけだと思います。」
二人、ニヤっとして、
大下「それ買った客って、わかります?」
令子、驚いた表情になる。
鷹山「実は、その時計をしていた男が殺されて死体で見つかったんです。」
令子、それを聞いて、ショックで倒れる。驚く二人。
県警の霊安室
死体を確認する令子。
令子「タカシ!」
立ち会っている鷹山と大下、それに町田。
港署捜査課
新藤課長に報告している鷹山と大下。
鷹山「害者の身元は、杉本タカシ、29歳。スナックのバーテンダーをしていたらしいで
す。」
大下「杉本の恋人、遠山令子さんが遺体を確認して、判明しました。」
新藤「ごくろうさん。後は県警に任せて、お前達は通常の任務に戻ってくれ。」
鷹山「後は県警って、どういうことです?」
新藤「この一件は、県警の防犯課と麻薬班が引き継ぐことになったんだ。お前達も聞いて
いるだろう。」
大下「合同捜査じゃないんですか。だってもともとはウチの管内で起きたヤマですよ。」
新藤「県警命令じゃ従うしかないだろう。」
二人「課長!?」
食い下がるが、どうにもならず、二人とも不貞腐れてデスクに戻る。
大下「さすが、近藤課長の相棒だっただけはあるな。」
鷹山「類は友を呼ぶか。」
覆面車の中
新聞に目を通している鷹山。
鷹山「変だな。死体の身元が判明したのに新聞にも載っていない。」
大下「殺人事件なのにか?」
鷹山、ちょっと考え、携帯電話を掛ける。
電話の声「もしもし。」
鷹山「トオルか。俺だ、県警の情報教えてくれ。」
鷹山、強引に町田から、捜査状況を聞き出す。
鷹山「女、紹介するから。」
町田「・・・・(しばらく考え)・・・実はですね。」
町田の話では、身元が令子から判明したと、麻薬組織に知れれば、彼女に危険が生じるの
で公式発表を伏せているとのことであった。しかし、令子自身は組織のことも、杉本が麻
薬に関わっていた事も知らなかったらしく、捜査は難航しているとのこと。
令子の輸入雑貨店の前の路地・夜
止まっている覆面車。
店内の令子を見ている鷹山と大下。
大下「本当に彼女何も知らないのかな。」
鷹山「その方が彼女のためだけどな。」
店を閉めて出てくる令子。その令子を目掛けて暴走車が突っ込んでくる。危うく何を逃れ
た令子。しかし尚も暴走車は令子を狙っている。
鷹山「ユージ!」
大下「面白そうな展開になってきたじゃないの!」
二人、覆面車を飛び出し、令子の元に駆け寄り、拳銃を構える。
暴走車、慌てて、方向を変え逃げる。
鷹山「ユージ!」
大下「野郎!逃がしてたまるか!」
大下、鷹山に令子を任せて、覆面車に乗り込み追跡開始。
道路
抜きつ、追われつのカーチェイス。
大下「野郎!なかなかやるじゃねえか。ん?」
暴走車から何か転がってくる。手榴弾である。
大下、気づいて、慌ててステアリングを切る。
間一髪で大爆発。
急停車する覆面車。走り去る暴走車。
翌朝 港署捜査課
新藤に怒鳴られている、鷹山と大下。
新藤「あれほど、県警に任せろと言ってあったのに、勝手な行動をするからこんな騒ぎに
巻き込まれるんだ!」
鷹山「しかし課長、どう見ても、ホシはただ者じゃないですよ。」
大下「追跡交わすのに、パイナップルまで使うんですから。」
新藤「パイナップル?」
吉井「手榴弾のことです。(ぼそっと)」
女の声「メロンだったら良かったのにねぇ。」
振り返る一同。少年課の女刑事・真山薫である。
田中「今時期は、メロンは高いから。」
新藤「果物の話はどうでもいい。とにかく、県警から厳重な講義がきてるんだ。もうこの
ヤマには関わるな!」
渋々デスクに戻る二人。
大下「これからどうしようか。」
鷹山「県警の圧力じゃなあ。」
大下「トオルのコネじゃ役に立たないしなあ。」
薫「なに、ぼやいてんのよ。調べたわよ。杉本タカシのこと。」
鷹山「何か分かったか?」
杉本タカシには前科はなかったが、未成年の頃の前歴調査を薫が頼まれて調べていたのだ
それによると、高校中退でブラブラしていた頃に、喧嘩で補導歴があった。喧嘩相手の会
社員の社長が丸く納めて自分の会社で雇ったことがあった。
薫「まともな職歴といったらその会社くらいね。」
大下「なんて会社だ?」
薫「磯崎海運。」
鷹山「!?」
磯崎海運は貿易業では、かなりの大手であり、ここ数年でその業績は急上昇していた。
ゆえ、密輸入による疑惑なども後を絶たず、暴力団との癒着も噂されている。
大下「覚醒剤・貿易会社・武装集団・・・何だか物騒になってきたな。」
鷹山「何があっても、杉本タカシの身元を割らせたくなかった訳だ。」
大下「と、言うことは彼女も相当危険な立場にいるな。」
神奈川県警
電話を受けている町田。
町田「遠山令子ですか。はい。県警で保護していますけど。」
大下の声「すぐに、安全を確認してくれ。」
町田「どうしたんですか?」
事情を聞いて、令子の所在を確認に行くが、いつの間にか、姿が見えなくなってしまった
らしい。
港署
飛び出す、ふたり。
大下「彼女を探すたって、何処へ行きゃいいんだ。」
鷹山「とりあえず、彼女の店へ行ってみるか。」
令子の輸入雑貨店
覆面車から降りてくる二人。店のシャッターは降りたまま。
大下「戻ってきた形跡はないな。」
鷹山「・・・・・。」
裏に廻ってみる。裏口の施錠が破壊されている。
二人、用心しながら店内に入る。
荒らされている店内。人影はない。その時、外で物音。
二人、飛び出すと、一人の男が車で逃走。
鷹山、付近に停めてあったバイクを無断借用して追跡開始。
大下、覆面車に戻り、後を追う。
道路
逃走する車を追う、鷹山のバイク。
更にその後ろから付いてくる、大下の覆面車。
無線を通して
大下「タカ、気を付けろよ。またパイナップルが飛んでくるかもよ。」
鷹山「デザートは食事の後にしてもらいたいな。」
尚も追跡を続ける鷹山。
その後を追う大下の覆面車。だが、その前に大型ダンプが不意に現れ行く手を遮る。
急停車する大下の覆面車。
見えなくなる鷹山のバイク。
大下「畜生!」
横浜港倉庫外
とある倉庫の前に停まる例の車。
ゆっくり後をつけてきた鷹山も少し離れた場所にバイクを停め倉庫の様子を窺う。
倉庫に近づき、中の様子を窺う鷹山。倉庫の壁に「活骰闃C運」の文字を確認する。
だが、同時に頭を鈍器で殴られ気を失う。
夜の港署
戻ってくる大下。中を見回して、新藤課長のいないことを確認。
大下に気が付いて声を掛ける薫。
薫「よ、お帰り。あら?タカさんは。」
大下、手招きして「俺の留守中に連絡なかった?」
薫「別に。」
大下「ちょっと、やばいかな(つぶやき)。」
薫「やばいって・・・、まさか、また何かしでかしたのね。」
適当にごまかす大下に電話が入る。
電話は町田からであった。
事の成り行きを説明する大下。
電話のやり取りが続く
町田の声「それって、鷹山先輩とってもやばいんじゃ、いつものパターンだと敵に拉致さ
れてボロボロになってるんじゃ。」
大下「だろう。俺もそれが心配なんだよ。」
町田の声「手掛かりとかもないんですか。」
大下「ありゃ、こんなに心配はしない。」
そのやり取りを聞いて、一同大下を凝視している。
視線に気づく大下「!?」
薫「それって、タカさんが消息不明って、ことじゃない!」
大下「そ、そうとも言う。」
一同騒然となる。
声「落ち着きなさい!」
ハとなって振り向く一同。立っているのは少年課課長の松村優子である。
松村「話しは聞かせて貰ったわ。取り敢えず、皆で手分けしてタカさんの行方を捜しまし
ょう。」
松村課長の指示で、鷹山の捜索を始める一同。
大下「松村課長、申し訳ありません。」
松村「頭下げる相手、違うんじゃないの。」入口をこなす。
立っている新藤課長。
大下「新藤課長、申し訳ありませんでした。」
新藤、いきなり大下を殴る。吹っ飛ぶ大下。
驚く一同。
松村「新藤課長!?」
新藤「大下、お前に面会だ。」
大下「?」
新藤の後ろに立っている、遠山令子。
驚く大下。新藤にこなされ、別室へ。
新藤「松村課長、色々とご迷惑掛けて申し訳ありません。」
松村「いいえ。いつものことですから。それより今はタカさんを見つける方が先決です」
新藤「御協力、お願いします。」
港署別室
遠山令子が大下に事情を告白している。
大下「何故、県警から姿を消したんだ。」
令子「私、見たんです。」
大下「何を?」
令子「県警の捜査官の中にタカシと同じロレックスの腕時計をした人。」
大下「!!」
暗室
拉致されてリンチを受けている、鷹山。
鷹山「キサマら、いつまでこんなことをしてるつもりだ。殺るんならさっさと殺ったらど
うなんだ。」
男「まあ、そう慌てなくても、そのうちきちんと殺りますから。それよりも、どうして、
このヤマにそんなに肩入れするのですか。鷹山さん。」
鷹山「自分が関わったヤマはほっとけない性分でね。刑事のこだわりかな。」
男「あんた達さえ、このヤマに首を突っ込まなきゃ、全ては上手く行ったんだ。」
鷹山「それは、運が悪かったな。ところでキサマらの目的は一体何だ。」
男「答える義務はありません。まあ、そのうち分かるとは思いますがね。フフフ・・。」
携帯電話の呼出し音。男でる。
男「はい。−−−鷹山はいつでも始末できます。−−−−大下ですか。奴も早いうちに、
始末が必要でしょう。」
鷹山「・・・・・・」
男「例の件ですか。−−−タカシに渡してあったメモ(小声になり聞き取れなくなる)」
鷹山「メモ?・・・」
港署
報告を受けている、新藤。その前に大下。
新藤「
つづく